ログイン

goodpods headphones icon

すべての機能にアクセスするには

Goodpodsアプリを開く
Close icon
ブックカタリスト - BC105 2024年の配信を振り返る(後半)

BC105 2024年の配信を振り返る(後半)

12/31/24 • 70 min

ブックカタリスト

いよいよ年末です。

今回も前回に引き続き一年間の配信を振り返ってみました。7月から11月までの配信の振り返りです。

2024年の配信(後半)

2024年07月02日:BC093「自分の問い」の見つけ方

2024年07月16日:BC094 『熟達論』

2024年07月31日:BC095『BIG THINGS』から考える計画問題

2024年08月13日:BC096 人間の色覚と色について

2024年08月27日:BC097『生産性が高い人の8つの原則』

2024年09月24日:BC098 『ATTENTION SPAN(アテンション・スパン) デジタル時代の「集中力」の科学』

2024年10月08日:BC099 論文を書くとはどういうことか

2024年10月22日:BC100ブックカタリスト・ビギンズ

2024年11月05日:BC101 『プリズナー・トレーニング』

2024年11月19日:BC102 積ん読の効能

2024年12月03日:BC103 『肥満の科学』

こうして振り返ってみると、7月からの倉下の紹介本はかなり「実用書」に偏っていたと思います。言い換えれば、思想・哲学的な話が少なかった印象。

ごりゅごさんも同様に、「体」の話が多かったですね。

こういうのはテーマ・リーディングというほど明確な目的意識がないにしても、なんとなくそうなっちゃうという感じがあります。そのときそのときの自分の勢いとか流れみたいなものが傾向をつくるわけですね。

そういう流れは、意識的に生み出すのもそう簡単ではないので、そういう波がやってきたら素直に乗ってみるのも一興だと思います。「そのとき読みたい本を読む」というのは、そういう駆動力を最大限に活かす読み方です。

というわけで、今年もありがとうございました。そして、来年からもよろしくお願いいたします。


This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit bookcatalyst.substack.com/subscribe
plus icon
bookmark

いよいよ年末です。

今回も前回に引き続き一年間の配信を振り返ってみました。7月から11月までの配信の振り返りです。

2024年の配信(後半)

2024年07月02日:BC093「自分の問い」の見つけ方

2024年07月16日:BC094 『熟達論』

2024年07月31日:BC095『BIG THINGS』から考える計画問題

2024年08月13日:BC096 人間の色覚と色について

2024年08月27日:BC097『生産性が高い人の8つの原則』

2024年09月24日:BC098 『ATTENTION SPAN(アテンション・スパン) デジタル時代の「集中力」の科学』

2024年10月08日:BC099 論文を書くとはどういうことか

2024年10月22日:BC100ブックカタリスト・ビギンズ

2024年11月05日:BC101 『プリズナー・トレーニング』

2024年11月19日:BC102 積ん読の効能

2024年12月03日:BC103 『肥満の科学』

こうして振り返ってみると、7月からの倉下の紹介本はかなり「実用書」に偏っていたと思います。言い換えれば、思想・哲学的な話が少なかった印象。

ごりゅごさんも同様に、「体」の話が多かったですね。

こういうのはテーマ・リーディングというほど明確な目的意識がないにしても、なんとなくそうなっちゃうという感じがあります。そのときそのときの自分の勢いとか流れみたいなものが傾向をつくるわけですね。

そういう流れは、意識的に生み出すのもそう簡単ではないので、そういう波がやってきたら素直に乗ってみるのも一興だと思います。「そのとき読みたい本を読む」というのは、そういう駆動力を最大限に活かす読み方です。

というわけで、今年もありがとうございました。そして、来年からもよろしくお願いいたします。


This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit bookcatalyst.substack.com/subscribe

前のエピソード

undefined - BC104 2024年の配信を振り返る(前半)

BC104 2024年の配信を振り返る(前半)

いよいよ年の瀬です。

今回は一年間の配信を振り返ってみました。さすがに量が多いので、前後編に分けてお送りします。今回は前編で、1月から6月までの配信の振り返りです。

2024年の配信(前半)

2024/01/02:BC080『観光客の哲学』と『哲学の門前』から考える読書について

2024/01/16:BC081 『ピダハン』と『ムラブリ』から考える価値観への文化の影響

2024/01/30:BC082『思考を耕すノートのつくり方』から考えるノウハウのつくり方

2024/02/13:BC083 『ザ・フォーミュラ 科学が解き明かした「成功の普遍的法則」』と『残酷すぎる人間法則』の2冊から考える人間関係

2024/02/27:ゲスト回BC084 jMatsuzaki さんと『先送り0(ゼロ)』

2024/03/12:BC085『文学のエコロジー』から考える文学の効用

2024/03/26:BC086『体育館の殺人』から考える新しい読書について

2024/04/04:BC087 『音楽の人類史:発展と伝播の8億年の物語』

2024/04/23:BC088『CHANGE 変化を起こす7つの戦略』

2024/05/07:BC089『たいていのことは20時間で習得できる』と『成功する練習の法則』から考えるスキルを獲得するというマインドの獲得

2024/05/21:BC090『人生が整うマウンティング大全』と『話が通じない相手と話をする方法』から考える「話の聞き方」

2024/06/04:BC091『センスの哲学』

2024/06/18:BC092 『Mine! 私たちを支配する「所有」のルール』

全体として、脈絡がぜんぜんないような、それでいて何かしらの通奏低音は感じられるようなそんなラインナップでした。

たとえば、BC083の人間関係と、BC090のコミュニケーションの話はつながっています。加えて、BC088の人の行動に変化を与えるときに小さな集団に注目するという話も関係しているでしょう。もっと言えば、BC081の文化と価値観の話も、自分自身と所属している共同体との関係としても拡張できそうです。

そんな感じで、まったく同一のテーマの本ではなくても、「近場をうろうろする」ように読書をしていると新たなつながりが見えてくるものですし、それは「より大きな視点で捉えること」「自分なりのテーマを語ること」にもつながってきます。

というわけで、本を読むこととは本を読み続けることである、という倉下のテーゼが出てくるわけですが、それ以上に、自分が話したはずのことをぜんぜん覚えていないという体験は、読書に限らず年末に一年の振り返りをしているとたびたび起こる楽しい体験で、だからこそ積極的に記録を残していきたいなという気持ちが高まってきます。

皆さんも、ぜひ一年の活動の振り返りをやってみてください。

あと、「ブックカタリストの配信で、これが今年印象に残った!」といったコメントもお待ちしております。


This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit bookcatalyst.substack.com/subscribe

次のエピソード

undefined - BC106『訂正可能性の哲学』と自己啓発

BC106『訂正可能性の哲学』と自己啓発

今回は『訂正可能性の哲学』を取り上げました。

主に紹介したのは第1部の内容で、最後に少し倉下の考え(自己啓発の課題)も提示してあります。

本編は 07:30 あたりからスタート。倉下の読書メモは以下のページで確認できます。

◇ブックカタリストBC106用メモ | 倉下忠憲の発想工房

家族と思想

本書で一番ビビっときたのが、エマニュエル・トッドの家族と社会体制の関係を補助線にしながら、私たちは「家族」的なものの外側には出られないのではないか、と提示された部分です。

家族の外に出たと思ったら、そこにも家族があった。

フラクタルな構造としても面白いですし、私たちの思考・思想が生まれ育った環境に強く制約されているという点でも示唆に富む提示です。

その上で、です。

私たちたちが生まれ育つ環境そのものが動いている、という点も見逃せません。生活の実態として「家族」的なものが今後変化していくならば、私たちの共同体の思想もその土台から動いていくことが考えられます。おそらくそれは、希望を形作る可能性でしょう(もちろん、絶望に転じる可能性も同時にあるわけですが)。

たとえば、金田一蓮十郎の『ラララ』では、恋愛ではない形で結婚した夫婦が養子を迎え入れるという「家族」の形を提示していますが、そのようなさまざまな形態の家族が増えていけば、私たちの共同体思想も変わっていくのかもしれません。

訂正可能性

本書の中心となるのが「訂正可能性」であり、それは「閉じていながら、開いている」という二重の性質を持ちます。また、「訂正可能性」を持つためには、つまり「訂正される」という可能性を担保するためには、それが持続・継続していく必要があります。

開きと閉じの二重性、そして継続性・持続性。

そうした性質が大切だよ、ということを真理の追究や功利主義などとは違った立場から本書は提示してくれています。

ごく卑近な実感としてもその提示には頷けるものがあります。たとえばこの「ブックカタリスト」は、あるブックカタリストっぽさを維持して続けていくことが大切でしょう。ある日聴いたら「楽にめっちゃ儲けられる方法」などが語られていたら残念感が半端ありません。

一方で、そのブックカタリストっぽさは常に更新され続けていくことも必要です。同じでありながら、変化もすること。それがシンボル(ないしブランド)にとって重要な要素です。

それと共に、やっぱり配信を続けていくことも大切です。というよりも、同じでありながら、変化もすることは続けていくからこそ可能なのです。

単に続ければいいというものではないし、単に変化すればいいものでもないし、単に変わらなければいいものでもない。

これらの複合において、はじめて可能になるものがある。

そういう意味で、本書の提案は哲学的面白さ以上に、実践的活動において大切な話だと個人的には感じました。


This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit bookcatalyst.substack.com/subscribe

このエピソードが好きなら、こちらもおすすめです
エピソードのコメント

バッジを生成

この%にリンクするウェブサイト用のバッジを取得しますepisode

種類とサイズを選択
Open dropdown icon
share badge image

<a href="https://goodpods.com/podcasts/%e3%83%96%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%ab%e3%82%bf%e3%83%aa%e3%82%b9%e3%83%88-442045/bc105-2024%e5%b9%b4%e3%81%ae%e9%85%8d%e4%bf%a1%e3%82%92%e6%8c%af%e3%82%8a%e8%bf%94%e3%82%8b%e5%be%8c%e5%8d%8a-80991622"> <img src="https://storage.googleapis.com/goodpods-images-bucket/badges/generic-badge-1.svg" alt="listen to bc105 2024年の配信を振り返る(後半) on goodpods" style="width: 225px" /> </a>

コピー